こんにちは!挨拶状ドットコムの「ひで」です。
猛烈な残暑を乗り越え、ようやく秋らしくなってきましたね!
「食欲の秋」「読書の秋」と、心惹かれるワードが並びますが、私にとって今年の秋は「芸術の秋」から始まりました。
というのも、以前よりずっとず~っと見たかった、ゴッホの「夜のカフェテラス」を鑑賞してきたのです!
夜空の深い青、光に照らされたカフェの黄色の鮮やかなコントラスト。
筆遣いの勢いと色彩の力強さに、時間を忘れ、ただただ絵の世界に引き込まれる至福のひとときでした。
みなさまも、ぜひ美術館へ足を運び、あなただけの「お気に入りの一枚」との心ときめく出会いを体験してみてはいかがでしょうか?
さて、3回目となる「かがみんと学ぶ年賀状マナー講座」も今回で最終回です!
前回は年賀状を出す時期と宛名書きを学びました。
最終回は年賀状の賀詞と本文のマナーについて「かがみん」に教えてもらいましょう!

「かがみん」って誰?って方はこちらもどうぞ
≫「かがみん」誕生ウラ話
賀詞(お祝いの言葉)は使い分けが必要!


毎年、年賀状のメインの言葉を何にするか迷っちゃうんだよね…
書き出しの「あけましておめでとう」的なやつ?
毎年同じでも単調な感じがするし…
あれも何種類かあるけど?適当に選んでいいの?

あれは「賀詞」って言うんだよ。
相手によって「敬意のレベル」を使い分けるのがマナーなんだ。
■ カジュアル
・1〜2文字
・後輩、友達、同僚など
・「寿」「迎春」「賀正」
■ フォーマル
・4文字熟語
・上司、先生、取引先
・「謹賀新年」「恭賀新年」
■ 丁寧
・文章形式
・全員に使える万能タイプ
・「新年おめでとうございます」

へえ!じゃあ、取引先の社長さんとか目上の人には「謹賀新年」か「新年おめでとうございます」を選べば間違いないんだね。

そうそう!あと、「謹賀新年 Happy New Year」みたいに、同じ意味の言葉を重ねて書いちゃうのはNGだから注意してね!
本文のNG表現と注意点


次は、本文なんだけど…
今まで特に気にせず書きたい事をそのまま書いていたけど…
ここにも何か気を付ける点はあるの?

実は、ついうっかりやってしまいがちなNGマナーがいくつかあるんだ。
特に最初の2つは絶対守ってね。
① 句読点「、」や「。」は使わない

まず、年賀状では句読点「、」や「。」を使わないのが正式なルールなんだ。

え、そうなの!?なんで?

昔から、お祝い事では「区切り」や「終わり」を連想させるものは避けるっていう習慣があって、「喜びが途切れず、ずっと続いてほしい」っていう願いを込めてるんだって。

なるほどね!
じゃあ、句読点の代わりに改行とかスペースで文章を読みやすくすればいいんだね。
②縁起の悪い「忌み言葉」は厳禁!

新年のお祝いだから、不幸や縁起の悪さを連想させる言はNG!
「忌み言葉(いみことば)」は使わないようにしようね。

例えばどんな言葉?

「滅びる」「失う」「破れる」とか、ネガティブな言葉全般だよ。
中でも、みんなが一番間違いやすいのが「去年」。

「去年」の「去」の字が「去る」を意味するから、年賀状ではNG!
代わりに「昨年」「旧年」「昨年中」を使うのがマナーだよ。
③日付の書き方に注意

最後に日付の書き方!
よく「元旦」って書くでしょ?
これは「1月1日の朝」っていう意味なんだ。

だから、「一月元旦」って書いちゃうと「1月1月」みたいな重複になっちゃうから間違いなんだよ。正しくは「令和○年 元旦」って書くだけでOKだよ!

そうなんだね。
特に自分で一から作成する人は注意だね
年賀マナー【番外編】

1. LINEやメールでの新年のあいさつ(デジタル年賀)

友達に「あけおめ!」ってLINEやメールを送るのはいいんだけど、ビジネスや先輩へのデジタル挨拶は「紙の年賀状のルール」を意識するのが基本だよ。

なるほど!メールの送信タイミングとか、元日に送っていいのかな?

それが落とし穴で、プライベートとビジネスでベストなタイミングは違うんだよ。
■友人・親戚の場合
【送信の目安】元日の午前中
【ポイント】相手が落ち着いているであろう時間帯に送る。
■目上・取引先の場合
【送信の目安】仕事始めの日以降
【ポイント】元日早々は避け、「松の内」(1月7日頃まで)に送るのがマナーです。

なるほど、「仕事始め」まで待つんだね!1月1日の朝イチで「明けましておめでとうございます!」って送らなくて済むの、ちょっと安心したよ(笑)。

あとは、本文の表現も重要だよ!
■ 本文中の表現の注意点
・句読点「、」や「。」は使わない
挨拶状では「おめでたいことに区切りをつけない」という意味があるので、句読点は使わず、改行やスペースで文章を整えましょう。
・「謹賀新年」が鉄則!
目上の方には「寿」みたいな一文字の略式はNG。「謹賀新年」「恭賀新年」といった丁寧な四文字賀詞を選んでくださいね。
・定型文で済まさない
メッセージの最後に、相手だけに向けた「個別メッセージ」を必ず添えるのが誠意です!
2. 内定先や新卒での年賀状の注意点!

いよいよ入社する内定先への年賀状は、一番ドキドキする!
出すべきかな?

必須ではないですが、送ると「しっかりしてるな」「入社が楽しみなんだな」という熱意が伝わって、絶対プラスになりますよ。ただし、いくつか「地雷ポイント」があるので注意してね。
■ 内定先への年賀状、3つの注意点!
(1)宛名は個人宛に
会社や部署宛ではなく、採用担当者など個人名宛に送ります。「〇〇様」を忘れずに!
(2)派手な写真・デザインは避けて
家族やペット、旅行などプライベートな写真が入ったものは厳禁です。
シンプルで清潔感のあるデザインにしましょう。
(3)入社への意気込みを一筆
「入社を心待ちにしております」「貴社に貢献できるよう努力いたします」といった抱負を、印刷ではなく手書きで添えると熱意も伝わるよね!

ふむふむ、手書きの抱負は熱いね!写真なしのシンプルさが社会人なんだな。

新卒で入社後、上司や先輩に出す場合も、同様に「昨年のお礼」と「今年の抱負」を一筆添えると、成長意欲が伝わって好印象間違いなしだよ!
3. ご時世的に年賀状ってどうなのか?

そもそも、年賀状って「もう古い」って思われちゃわないのかな?

いいえ、逆だよ!デジタルが主流になった今だからこそ、紙の年賀状は「特別感」と「誠意」を伝える最強のコミュニケーションツールといえるんだよ。

なるほどね!デジタルは便利だけど、紙は「重み」があるってことだ。
■紙の年賀状の場合
【伝わるメッセージ】「時間と手間をかけて、しっかりご挨拶したい」という敬意と真心。
【最適な相手】ビジネス関係、目上の方、恩師、親戚など。
■デジタル挨拶の場合
【伝わるメッセージ】「迅速に、手軽にご連絡したい」というスピード感。
【最適な相手】親しい友人、連絡先を知っている同僚など。

なるほどね!デジタルは便利だけど、紙は「重み」があるってことだ。

その通り!
相手のタイプに合わせて、紙とデジタルを賢く使い分けるのが、今の時代の「最もスマートなマナー」と言えるんじゃないかな!

じゃあ、今日のまとめだよ!
- 賀詞は、目上の方には 4文字熟語 (謹賀新年)か 文章形式 を選ぶ!
- 句読点(「、」や「。」)は使わない! (喜びが途切れないように)
- 「去」が入る「去年」は使わず、「昨年」などと言い換える!
- 「元旦」と「一月一日」は同じ意味なので、重ねて書かない!

今まで3回にわたって重要なポイントを教えてくれたおかげで相手の方に失礼のない年賀状が作れそうだよ。ありがとう、かがみん!

どういたしまして!
年賀状は、日頃の感謝や相手を気遣う気持ちを伝えるためのもの。
マナーは単なるルールじゃなくて、相手に対する思いや、心遣いだからしっかりポイントを押さえて、ちゃんと自分の気持ちを伝えたいよね。
ひでの気持ちもきっと伝わるよ!

最後に
年賀状のマナー講座も今回で最終回となりました!
みなさま、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
(好評ならまたあるかも?!)
年賀状は、単なる新年の挨拶ではなく、旧年の感謝と相手の健勝を願う温かい気持ちを伝える大切な日本の文化です。デジタル化が進む今だからこそ、手書きやメッセージに心を込めて手間を惜しまず送る一枚には、大きな価値があります。
マナーを守り、心を込めて準備するその時間は、相手との絆を再確認する貴重なひとときです。
受け取った人がほっこりするような温もりのある年賀状は、人と人との繋がりを大切にする、日本の心を未来へ残す特別な一通となると私は思っています。
年賀状は年に一度、感謝やお礼の気持ちを伝える貴重な機会なので、マナーをしっかり守って気持ちを込めた年賀状を送りましょう!
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自分らしい一枚がきっと見つかる!
前回の年賀状マナー講座も、ぜひご覧ください!
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