年賀状デザインコンペ歴代おもしろデザイン【PART 2】

連載

こんにちは!挨拶状ドットコムの「カッチ」です。

挨拶状ドットコムの年賀状印刷サイトの公募企画「年賀状デザインコンペ」。前回に引き続き、歴代受賞作品のなかから、面白いユニークなデザインをピックアップしてご紹介します!

確かに似てるで賞

最初は、干支の一部の要素を別の似ているモチーフに置き換えた、インパクトのある年賀状デザインをご紹介。

【画像左】たかくわ様の作品(2022年寅年「最優秀賞」受賞)

トラの特徴である独特の柄を、歌舞伎の隈取に見立てたデザインになっていて、キリリと凛々しいトラの表情と、迫力ある隈取の相性が抜群! グラフィックデザインをベースに柄を強調させることで、アイデアがストレートに伝わってきます。歌舞伎に紐づけた和風な色使いやフレームにも作者のセンスを感じます。

【画像右】赤沢様の作品(2012年辰年の「佳作」を受賞)

筆文字に組み合わされた龍の絵が今にも動き出しそうな、ダイナミックでカッコいい年賀状デザイン。「龍」の漢字半分を実際の龍に置き換えるという発想もさることながら、水墨画のような迫力ある絵も素晴らしい! 漢字と絵の組み合わせなのに、一体感を感じさせるあたりが見事ですね。

意表を突かれたで賞

続いてのテーマは、干支のイメージを覆すデザイン。審査員もアッと驚いた2作品です。

【画像左】うなぎボンバー様の作品(2015年未年「最優秀賞」受賞)

ヒツジというと皆さんはどんなイメージをお持ちでしょう? そうですよね。フワフワ・モフモフしていて可愛らしい動物を思い浮かべますよね。実際、未年のデザインはそういったデザインがほとんど。ところがこのヒツジ、可愛らしさの欠片も感じさせない美形のヒツジ! ポーズといい表情といい、ちょっとカッコいい。貰うとクスッと笑みがこぼれてしまいそうな公募ならではの年賀状です。

【画像右】辛坊様の作品(2013年巳年「最優秀賞」受賞)

ヘビのイメージは人それぞれだと思いますが、ニョロニョロしてて気持ち悪いし恐い。。。といった印象を抱いている人が多いようで、クリエイターは干支を可愛らしく描こうと色々と工夫を凝らすわけです・・・が、このデザイン、なんとヘビを結んだおみくじに見立てて表現しています。恐いどころか、むしろ親しみやすい。アイデアひとつで、こんなにも印象が変わるものなんですね。私たちも勉強になった一枚です。

とにかくユルすぎるで賞

お次は、とにかくユル〜いデザインをピックアップしてみました。「年賀状デザインコンペ」では、毎年必ずと言っていいほど応募作品が集まります♪

【画像左】ほやみき様の作品(2016年申年「佳作」受賞)

おサルが好物のバナナの上にまたがってゆらゆら。。。タッチといい全体の雰囲気といい、実にユル〜いデザインです(笑) おサルのトボけた表情が余計に面白い。賀詞も手書きと徹底してユルさを追求していて、ユルいのに、どこかストイックさすら感じてしまいます(考えすぎ?) 。

【画像右】山瀬様の作品(2013年巳年「佳作」受賞)

ご存知の通り、ヘビは少し恐い印象の干支ですが、このデザインの主役はまさかの人間。ただ服を脱いだだけですが、ヘビの脱皮に着目し、ユル〜いタッチとユーモアセンスで、新年から心機一転がんばろうとする姿を描いています。 ヨコにいるヘビとハテナも気が利いていますね♪ 作品のタイトルは「心皮一転(しんぴいってん)」だそうです。

これぞ「年賀状デザインコンペ」で賞

最後は、これぞ「年賀状デザインコンペ」という作品をご紹介して締めたいと思います。

【画像上】よっしー様の作品(2011年卯年「佳作」受賞)

「エジプトの月見」と題して描かれたイラストは、まさにエジプトの壁画そのもの! 横からの視点、人や動物の表情、ポーズ、構成といったオリジナルのエッセンスを上手く取り入れています。おまけに、賀詞や年号までエジプト壁画風といったこだわりよう。自由な発想こそ「年賀状デザインコンペ」の醍醐味ですが、この作品も例に漏れずユーモアとアイデアを活かした楽しい年賀状として、未だ記憶に残るデザインです。

【画像下】心一様の作品(2015年未年「佳作」受賞)

こちらも「年賀状デザインコンペ」ならではの楽しさを伝えてくれるデザインで、ダイナミックな構図が印象的です。ヒツジの毛刈りを題材にして賀詞と年号をドドーンと大きく表現したアイデア。あえて人を小さく描くことで、ヒツジの大きさを強調したテクニック。困惑した表情を浮かべるヒツジの愛嬌。それぞれがミックスされることで、より魅力的な年賀状として完成しています。

共通点は「アイデアに溢れた楽しいデザイン」

いかがでしたか? 「年賀状デザインコンペ」に少し興味を持ってもらえたでしょうか。ここまで歴代の作品をご紹介してきましたが、共通しているのは「アイデアに溢れた楽しいデザイン」だということ。学生やアマチュアの方の応募が多いため、プロのクリエイターでは思いつかない思い切りの良い自由な作風が他のデザインとの違いを生んでいます。

最新となる辰年の受賞作品も、こちらで40点すべて見ることができます。もちろん各デザインご注文いただけます♪

前回と同じく、皆さんのお気に入りの作品があればコメント欄で教えてくださいね。

今後も定期的にご紹介できたらと考えていますのでお楽しみに!

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