総評

今回も、全国から854作品もの素敵なエピソードが集まりました。

年賀状が人の心に与える感情や思い出は実に多彩です。年賀状を受け取ることによって励まされ、前向きな気持ちになれる日本人の感受性と、その素晴らしさを改めて教えていただきました。

一枚の年賀状が織り成すストーリーをぜひご覧ください。

受賞作品

大賞
栄 紀次
準大賞
松 たかお
日本郵便賞
いっこう
挨拶状ドットコム賞
力石 憲二
佳作
齋藤 友理
大橋 裕子
大西 康晴
荒木 光弘
雨宮 源吾
紫雲山
ナターリヤ
戸澤 三二子
大賞

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氏名
愛媛県 栄 紀次 様
審査員コメント
年賀状に描かれた絵から伝わるお母さんの思いやり。親子の関係性がわかる素敵なエピソードです。
準大賞

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氏名
滋賀県 松 たかお 様
審査員コメント
「同期の桜の年賀状」。この年賀状の美しさと悲惨さを、語り継ぐ必要があります。
日本郵便賞

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氏名
神奈川県 いっこう 様
審査員コメント
ご主人に黙って奥様が年賀状を出し続けられたこと、奥様の優しさが伝わってきました。
挨拶状ドットコム賞

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氏名
北海道 力石 憲二 様
審査員コメント
送って喜ばれる年賀状コンクールの賞状とお菓子。年賀状を何倍にも愉しむ斬新な企画です。
佳作1

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氏名
山口県 齋藤 友理 様
審査員コメント
年賀状が世界の文化になったら、もう少し世界は幸せになるかもしれません。
佳作2

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氏名
千葉県 大橋 裕子 様
審査員コメント
写真年賀状だからこその二十年ぶりの再会と、感動の結婚式の出席でした。
佳作3

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氏名
京都府 大西 康晴 様
審査員コメント
雪の美しい結晶ができるためには核が必要です。そんな核となる年賀状もあるようです。
佳作4

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氏名
東京都 荒木 光弘 様
審査員コメント
失ったものの大きさと絶望ははかり知れません。しかし、その人ははかりしれなく大きな希望を年賀状で与えてくれました。
佳作5

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氏名
山梨県 雨宮 源吾 様
審査員コメント
昔の先生はメガネまで買ってくださったのですね。年賀状に託し続ける感謝もまた、先生の好意と同様に素敵です。
佳作6

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氏名
大阪府 紫雲山 様
審査員コメント
年賀状に託した奥様への思いが奥様に通じ、奥様を癒したのだと思います。ご主人の素直な心が伝わってきました。
佳作7

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氏名
大阪府 ナターリヤ 様
審査員コメント
ネットは言葉を世界中どこにでも瞬時に届ける便利なものです。けれど、年賀状という物質は届きません。
佳作8

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氏名
愛知県 戸澤 三二子 様
審査員コメント
貧しさは人の心を貧しくしないようです。年賀状が「宝物」になる人の心は豊かです。
一言添えて思い出に残る年賀状を送りませんか
挨拶状ドットコム 年賀状サイトをみる

審査委員の紹介

徳丸博之株式会社グリーティングワークス 代表取締役

徳丸博之

略歴

出身地:大阪府

1969年 大阪府生まれ

2004年に、挨拶状に特化したweb通販サイト「挨拶状ドットコム」をスタート。
転勤や退職などフォーマルな挨拶状から、出産・結婚の報告、年賀状などカジュアルな挨拶状印刷のサイト立ち上げを行う。

2009年の第1回 年賀状思い出大賞から審査委員を務める。

【webサイト】
挨拶状ドットコムprofessional http://www.aisatsujo.com/
挨拶状ドットコム Designer's http://www.aisatsujo.jp/

応募作品の総評

人生振り返ってみる。年賀状があったから、今もお付き合いができている。
または元気でいることを知り、相手を思う気持になれる。そういう人も多い。

年賀状がなければさみしいものだったろう。そう思います。
家族、友人、恩師。人生の中でかけがいのない人とのつながりに年賀状は欠かせない。
今回の作品を読んで改めてそう思いました。

素敵な作品ばかりですので、ご自身の思い出や大切な方のことを考えるきっかけになればとても嬉しく思います。

福田 聖輝日本郵便株式会社 代表取締役副社長

福田 聖輝

略歴

出身地:熊本県

1950年 熊本県生まれ

2014年から現職。郵政省入省以来、郵便事業を中心に業務に携わっている。
第6回 年賀状思い出大賞から審査員を務める。
個人の年賀状は約900枚。毎年、写真入りなど文面を2〜4種類作成し、出す相手により使い分けている。
2013年、東京中央郵便局での授賞式で披露された受賞作品は今でも鮮明に覚えており、それ以降「年賀状思い出大賞」のファン。

「心のこもった直筆の手紙は、一番身近で手軽に気持ちを伝えることができる方法のひとつです。メールはとても便利ですが、心を伝えるうえで手紙に勝るものはないと思います。手紙のいいといころや大切さを、これからの若い世代の皆さんにも伝えていきたいですね」

応募作品の総評

審査員は今回で3回目となりますが、どの作品もそれぞれの貴重な思い出であり、心にジーンとくるものばかりでした。
1枚の年賀状が、ご家族、先生と生徒、上司と部下、友人のあたたかな愛情の表現に大きく関わっていることを改めて感じました。

「お子様の初めての年賀状へのご両親の愛情」、「うつ病のご主人に代わり年賀状を出し続けられた奥様の愛情」など、それぞれの愛情が強く感じられる作品がたくさんありました。また、「我が家の年賀状コンクール」など楽しい作品も数多くありました。

枚数が多くなると定形的な年賀状になってしまいがちですが、一人ひとりの方のことを考えて一通一通を大事に書くことが大切だと改めて感じました。

中川 越

中川 越

略歴

出身地:東京都品川区

1954年 東京都生まれ

雑誌・書籍編集者を経て、執筆活動に入る。
古今東西・有名無名を問わず、さまざまな手紙から「手紙のあり方」を考える。
また、近代文学の文豪たちの書簡を手がかりに、そのエッセンスを紹介するなど、多様な切り口から手紙に関する書籍を執筆し、手紙の価値や楽しさを紹介している。
主な著書に『漱石からの手紙―人生に折り合いをつけるには』(CCCメディアハウス)
『夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫』(マガジンハウス)
『文豪たちの手紙の奥義』(新潮文庫)
『手紙遺産』(文月書房)
『実例 大人の基本 手紙書き方大全』 『名文に学ぶこころに響く手紙』(以上、講談社)
『気持ちがきちんと伝わる! 手紙とハガキの書き方新事典』(朝日新聞出版)
『年賀状のちから』(CKパブリッシング)などがある。
2012年、日本郵便株式会社「年賀イノベーション研究会」に参加。
『年のはじめに触れあう心―年賀状のいま、そしてこれから』(日本郵便株式会社発行)に、「年賀状の系譜とことばに対する感受性」を執筆。
2014年、NHK・Eテレ「知恵泉」、NHK総合「視点・論点」に出演。
2015年、テレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」、NHK総合 「あさイチ」に出演。

【ホームページ】
http://sites.google.com/site/nakagawaetsu/

応募作品の総評

今年の応募作品もそれぞれ貴重で、唯一無二の思い出ばかりで、甲乙つけがたい思いがしました。
選考にあたり、わたくしが拝見した作、すべてに拙い寸評を書かせていただきました。それをもって総評に代えさせていただきたく存じますが、スペースの関係で、その一部を以下にご紹介いたします。惜しくも受賞を逃した作に対するコメントも含まれます。
これらのコメントを改めて読み直し思いました。わたくし自身今回もまた、年賀状の魅力、年賀状にたくすべきもの、年賀状の利用法など、実に多くのことを学べたと。
応募してくださった皆様に、心から感謝申し上げます。

○奥様と年賀状が、これほど目覚ましい活躍をした例は、そんなにないでしょう。すばらしい。
○クラスの誰から来るかわからない年賀状とお年玉抽選会。ダブルのサプライズ、新鮮ですね。
○なるほど、年賀状を書く前に遠い昔、年賀状にわくわくした頃を思い出すことが必要ですね。
○淡い恋心が淡い恋心のままに年賀状に封印され続ける甘酸っぱいロマンチックを感じました。
○美しい友情がこめられた一通の年賀状が、奇跡の効能を発揮してくれますように。
○宛名にも思いを込める姿勢は、とても大切です。本文が立派でも宛名がおざなりでは零点です。
○時空を超えた年賀状を演出し、実行した小2のときの担任の先生は、すばらしい。
○画伯?のお母さんからのお守り代わりの年賀状。猪、熊、犬かわからない絵、見てみたいですね。
〇年賀状、手紙では、普段は見えない相手の意外な一面を発見することがしばしばあります。

山崎順子日本郵便株式会社 近畿支社 郵便・物流営業部 スーパーバイザー

山崎順子

略歴

2012年4月、38年間勤めた堺市立の小学校教諭を定年退職したあと、手紙文化を広めるために、日本郵便株式会社 近畿支社 郵便・物流営業部 スーパーバイザーとして勤務。

本社の企画している『手紙の書き方体験授業』に携わり、教育委員会に働きかけたり、学校への出前授業をしている。また、出前授業ができる講師育成にも協力している。

応募作品の総評

今回も「年賀状思い出大賞」の審査の依頼を受け、ありがたく思います。
甲乙つけがたい作品ばかりで、家族愛、教師との出会い、交流の思い出…いつでも読み返して元気をもらうなど、ほのぼのとした作品が多くありました。

読んでいて、改めて年賀状の大切さや良さを感じ、もっともっと広げなければ…と思っています。
これからも、ずっと続けてほしいと思います。


次回の募集について

第9回 年賀状思い出大賞 募集開始!!
皆さまのご応募をお待ちしております。

第8回 年賀状思い出大賞 作品募集中 詳細はこちら

書籍のご案内

『年賀状思い出大賞』が本になりました。 年賀状のちから 年賀状にまつわる65のストーリー

紹介されました

日本郵便「郵便年賀.jp」
フジテレビ「とくダネ!」
2013年11月14日放送の番組内で、年賀状思い出大賞の授賞式イベントと、第5回の大賞作品が再現VTRで紹介されました。
TBSテレビ「ひるおび!」
2013年12月13日放送の番組内で、第1回の大賞作品が再現VTRで紹介された他、受賞者インタビューが放送されました。
関西テレビ「ハピくるっ!」
2013年11月14日放送の番組内で、年賀状思い出大賞の授賞式イベントが紹介されました。
朝日新聞デジタル
2013年11月14日に、第6回年賀状思い出大賞の募集について掲載されました。
公募ガイド社「WEB公募ガイド」
2013年12月10日に、WEB公募ガイド新着公募情報内で年賀状思い出大賞の授賞式と、第6回の募集について掲載されました。
Yahoo! ニュース
2013年11月14日に、年賀状思い出大賞の授賞式イベントが掲載されました。
BS日テレ「良い国のニュース」
2012年11月12日放送の番組内で、年賀状思い出大賞の過去の受賞作品が再現VTRで紹介されました。
郵便局「かわら版」
郵便局のフリーペーパー「かわら版」2012年12月発行分の「気持ちが伝わる年賀状、新年の挨拶」枠で、書籍「年賀状のちから」の作品が紹介されました。※全国の郵便局で250万部配布。

主催・後援

主催
挨拶状ドットコム運営会社:株式会社グリーティングワークス
後援
日本郵便

お問い合わせ

TEL:06-6450-8029(平日 午前10:00〜午後6:00)
E-mail:omoide@aisatsujo.com

諸権利

入賞作品の著作権及び、広告、商品化、書籍化(電子書籍を含む)等に使用する際の二次使用権は主催者に帰属します。応募作品に記載された個人情報は「第8回年賀状思い出大賞」に関わる審査、お問い合わせ、結果通知等に利用させていただきます。

応募作品が第三者の著作権および、その他の知的財産権を侵害している等のトラブルが生じた場合、該当作品の応募者は一切の費用を負担し、責任を持って処理・解決されるものとします。また、主催者は該当作品を受賞対象から除外するとともに賞品の返還要求を行い、応募者はこれに従うものとします。

一言添えて思い出に残る年賀状を送りませんか
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ニューイヤーカードコンテスト

日本郵便が行っているニューイヤーカードコンテストは、スイスにあるUPU(万国郵便連合)で、外国の審査員が日本の優れた年賀状を選定するコンテストです。

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